「読売テレビ」の音効さんのお仕事

音響効果によって映像に表情が生まれる

音効とは、音響効果の略称です。
時代劇で斬り合いをしているシーンでよく耳にする刀同士のぶつかる音、斬られた時の音からお笑い番組で流れる賑やかで楽しげなオープニング曲まで、非常に様々な音を駆使し、映像に表情をつけていくのが音響効果のお仕事です。
このような音がなければ、時代劇の斬り合いシーンは本当に切り合っているような迫力もなくなりますし、お笑い番組は静かな中で始まっていくことになります。
こうして考えてみると、私たちが思う以上に大切な音響効果なのですが、どのような作業をどんな場所で行っているのか、ほとんど知られていません。

音響効果スタッフさんのお仕事とは?

映像に音をつけていく音響効果では、まずどこにどんな音をつけていくのか考えなければなりません。
そのためには、多くの音を持っている必要があるので、音響効果を担当している会社では、サントラ、洋楽、邦楽など大まかなジャンルに分けられた数万枚にもなるCDを所持しています。
音響効果の新人スタッフさんは、先輩スタッフさん達が使用したCDを棚に戻す、という役目もあるのですが、この雑用をこなすことで膨大なCDの並びや収納場所を体で覚えていくという、大事な修行にもなっています。

音響効果スタッフさんが主な仕事を行っているのは、SEルームと呼ばれる完全防音が施された3畳ほどの部屋です。
ここには、音楽を録音してミックス・編集するためのシステムやパソコン、マルチプレーヤーや映像を映すモニターなどが設置されています。
まずは手元に届いた編集済みのVTRをじっくりと見るところから、音響効果のお仕事は始まります。

映像を見ながら、ノートに大体の構成をメモしていき、今度はそれを見ながらどの場面にどんな音、曲をつけていくかというアイデアを書き込んでいきます。
こうして、どんな音や曲を使うかが決まったら、膨大なCDの中から音源を探し出し、編集作業をしていきます。
モニターを見ながらシーンに合わせて使う曲や音の長さを調節し、切り貼りするように映像に音をつけていきます。
専門のソフトを使用して、複数の音がそれぞれ独立してモニターに可視化して表示され、長さなどが一目で分かるようになっています。

ただ音をつけただけでは音響効果のお仕事は終わりません。
さらにモニターを見たままで、CDを再生しているマルチプレーヤーを使って調整を続け、登場人物のセリフに被るところでは、きちんと後からつけた音をフェイドアウトさせ、メインとなる音の邪魔にならないようにしていきます。
映像の長さに合わせて曲を編集するのも大事なお仕事ですが、映像と組み合わせながらそれを行っていくという、非常に技術のいるお仕事です。
生放送では、その場で音や曲をつけていかなければならないため、事前にディレクターとテーマなどについて打ち合わせも行います。

常に新しい音を耳に入れ、ストックを増やすのも大事な仕事ですし、著作権の問題もクリアしておく必要もあります。